釣りのフィールドを守るために|NPO法人 シュマリナイ湖ワールドセンター

釣りのフィールドを守るために

釣りのフィールドを守るために 朱鞠内湖ではイトウの資源保護の為に様々な活動を行っています。

再生産できる環境を守る

私たちはイトウが産卵し、生育できる環境が整っていることが重要であると考えます。

イトウが産卵する河川に関しては、工事が必要な場合は「北海道大学雨龍研究林」の方々のご協力のもと、 なるべく重機を使わず、極力人の手で行うなど細心の注意を払って行っています。

また、魚道の設置や設置した魚道が機能しているかのチェックもマメに行いながら、 併せて密漁者の監視も厳しく行っており、イトウが自然に再生産できる環境の保全・維持に努めております。

イトウやワカサギの増殖事業

イトウの増殖事業に関しては、現在イトウが自然に産卵している河川に関しては放流を行っておりません。
朱鞠内では支流毎にイトウのDNAが異なっているという研究結果が出ているためです。

かつてはいたけれども、現在はいなくなってしまった河川にのみ実験的に放流を行っています。
もちろん、その際に採卵を行う親魚は朱鞠内湖のイトウに限っており、他所からの移入は一切行っていません。

放流に関しては、「北海道立さけます・内水面水産試験場」の方々やイトウの各研究者の意見を参考にして行っています。
実際、10年前に放流したとある河川には、昨年イトウが産卵に上がっていることが確認されており、 今年も数尾のイトウが確認され、経過を見守っています。

ワカサギに関しては道内トップの孵化率となっています。

1匹の親魚の大切さ

イトウは成熟するまでにオスは4~5年、メスは6~10年と言われています。
成熟するまでに時間がかかるということは、それだけ成熟するまでに死んでしまうなどリスクを背負うことにもなり、 産卵に参加出来る大きく成長したイトウはとても貴重です。

しかしながら、産卵期のイトウの調査を行ったところ、春の釣り解禁日から産卵するまでの期間で 既に半数程のイトウが口の中に最近釣られたような痕が残っていました。

私たちは、産卵に参加できる貴重な個体になるべくダメージを与えないようにと考え、 釣りをする際に使用する針については「"かえしのない針で2本以内" とし、"ひとつの針に2本以上ついている針"、 又は"3本針(トリプルフック)"の使用は禁止」という規則 を作っています。

かつて朱鞠内にもいたと言われている1m20㎝や1m30㎝のイトウ。
そんなイトウが釣れる湖を目指して私達は取り組みを続けています。

イトウへの理解を深める

イトウは北海道を代表する魚であり、幌加内町の宝でもあります。
そんなイトウへの理解を深めてもらおうと、シュマリナイ湖ワールドセンターでは地元の学校での授業の一環として イトウの採卵の見学や川や湖での釣り体験、イトウのミニ講義等の活動も行っています。

私たちは実際に自然や魚にふれたりすることが理解を深める一番の近道だと思っており、 自然のフィールドの中で体験する活動をより多く行っております。